「バカの壁」とフレーム問題

 昨年の暮れ頃だと思いますが、養老孟司センセの「バカの壁」を読みました。最近になってやっと、養老センセの言う「バカの壁」ってのは人工知能の「フレーム問題」の「フレーム」と同じだよね、と思うようになりました。
 人間の場合は、見かけ上「フレーム問題」がないかのように動いています。しかし、フレーム問題は原理的に解決できるものではありません。人間には、適切なフレームを現実的な処理時間で選択するための何らかの仕組み(言換えればアルゴリズム)が備わっているがあるものと考えてよいでしょう。ほんとに仕事ができる変革型の優秀な人材かどうかっていうのは、その人のフレーム選択アルゴリズム次第ってことなのかも知れませんね。