パンケーキvsホットケーキ

「パンケーキとホットケーキって、どう違うんだろう?」と思ってちょっと調べてみました。料理人のケンタロウさんに言わせれば、どちらも同じなんだけれどホットケーキ・ミックスで作るのがホットケーキ、タネからまるまる自分で作ったものがパンケーキ、ということらしいです。子供の頃ホットケーキ・ミックスで作ったオヤツを楽しみにしていた世代には、これはとても納得がいく説明だと思います。

実はこの両者、英語圏でも同じものを指すようです。同じものを指す言葉として他にも"griddle cake"という言葉があります。つまり

pancake = hotcake = griddlecake

ということのようです。(他にも"flapjack"や"butter cake"など色々な呼び名がありますが。)

それぞれ言葉を分解してみると、微妙に意味が違うようですが、「フラインパン(など)で作った温かいケーキ」を指すことには変わりないようです。

"pancake" は「panで作ったケーキ」。"pan"は「フライ・パン」のことですね。

"hotcake"は文字通り「温かいケーキ」ですね。ふつう、他の種類のケーキは冷まして出しますから、"hot"な"cake"と言うだけで通じるんでしょうね。

"griddle cake" は「griddleで作ったケーキ」。"griddle"は「円形の鉄板」ないし「円形の鉄板で焼く」ことを意味する言葉です。

最もポピュラーなのは"pancake"のようです。ただし"pancake"という言葉には"平べったい"というイメージが強く付着しているようで、平べったいもの、円盤状のものを表す形容詞としても使われています。さらに、"ペシャンコにする"という他動詞としての用法もあります。

Tom had been pancaked by the bus.
トムがバスにぶつかってペシャンコになった。

また「厚く焼くのがホットケーキで、薄く焼くのがパンケーキ」という意見もあるようですが、英語圏での"hotcake"という言葉には、その区別はないようです。ただし、厚さによって呼び名が違うという意見は英語圏でもあるようで、明確な定義はないようです。

いずれにしろ、おいしいパンケーキを食べたいものです。