Versioning

 Plone3.1のバージョニング機能は、CMFEditionsによって実現されている。コンテンツ・タイプごとに、バージョニングのON/OFF、保存のたびに自動でバージョンを更新するか、ユーザが指定してやるのか、を選ぶことができるらしい。これまで使ってきたところでは、デフォルトでバージョニングがONになっている、ページなんかはうまく動いているようだ。

 CMFEditionsのドキュメントでは、フォルダも対象にできるらしい。ということで、使ってみることにする。
 
 マニュアルによれば、[サイト設定]のページで、[コンテンツ・タイプ]を選択すると、設定できるらしいが、ワークフローの設定しか見当たらない。どこにあるのだろう、とひとしきり探し回っても見当たらない。ワークフローは、コンテンツ・タイプごとに設定するようになっていて、初期表示では(デフォルト)のワークフロー設定がおもてに出ている。


ところが、実は個別のコンテンツ・タイプを選ぶと、ワークフローの設定に混じって、バージョニングの設定フィールドが表示される。何とも分かりがたいUIだ。


ともかく、設定箇所が分かったので、デフォルトではバージョニング対象になっていない、フォルダとファイルを"Manual"の設定にする。保存する際にユーザがチェックしてやらないと、新ヴァージョンとしては認識してくれないモードである。



結論として

  • ファイルのバージョニングはOK。
  • フォルダのバージョニングはNG。


次の手順で試してみたが、思うとおりの動作にならなかった。

  • フォルダ"てすと"を作成し、新バージョンとして保存
  • フォルダ"てすと"に"ふぁいる1"を追加
  • フォルダ"てすと"を、新バージョンとして保存
  • フォルダ"てすと"に"ふぁいる2"を追加
  • フォルダ"てすと"を、新バージョンとして保存

この手順を行った後で、履歴タブで最初のリビジョンをプレビューしたのが、次の画面。まだ何もファイルが格納されていない状態を、バージョンとして保存したはずなのに、後で追加したファイルがすべて見えてしまう。プレビューばかりでなく、実際にリビジョンを戻す操作をやっても、現象は変わらず。


この動作では、フォルダのバージョニング機能としては使いものにならない。期待していただけに、ちょっとがつかり。