私の勤めている会社では、独自の開発プロセス・アセスメントを定めており、ときどき、私もアセッサを務めることがあります。個人的にはどうにも気に食わないプロセスなのですが、親会社が決めたことなので従わざるを得ません。
 気に食わないといっても、SLCPやらPMBOK,CMMIなどを参考にしているので、総論的にはさほど悪いことは言っていません。ただし、このプロセスの普及に努めている人たちが、やたらと定量的なプロセス管理であるとか、ISO9001的な文書化・形式化にこだわり、現場の問題から目を背けているところが気に入りません。
 その改善が、どのように作用して問題を解決するのか、そこを曖昧にしたままの、ロジック不在の"見える化"やプロセス改善がはびこっている状況は、本当のプロセス改善の道をさらに遠くします。このロジック不在の状況を生み出しているのは、合理性よりも見た目を重視してしまう企業風土です。一朝一夕に変わるものではありませんから、とりあえず地道にやっていこうと思います。